1999/02/07
[ RuRu - 百年の歌、聞かせて - ]
〜衝撃の歌姫〜
(注:この原稿は、「文月凉の今日もデジカメ日和」に掲載された原稿をベースに加筆修正してあります。
衝撃だった。
あるテレビ番組を見ていて、椅子からずり落ちてしまった。
ものすごい歌を聴いてしまったのである。
私は昔じいさんに、「テレビからは頭を悪くする毒電波が出ているので、見たらいけんよ」と言われていたのに、齢31にして、テレビを見るようになってしまった。
見た番組とはASAYAN。
見たのは「芸能人新ユニット」というコーナー。
そして見たのは、中国人歌手のRuRuだ。
一度でも歌を歌うことを目指したならばわかることであるが、歌を歌うというのは展分の才である部分が多い。
上手い人はほっといても上手いし、下手な人はどうやっても下手だ。またひたすら練習を続けることを、その能力を維持する秀才タイプもいるけど、やはり天賦の才を与えられたモノにはかなわない。
例えば2オクターブ程度しか出ない縦笛の人もいれば、ものすごく広い音域の楽器もあるようなモンだ。身長などと同じである。
これに対して体を動かすというのは、ある程度はどうにかなる。2オクターブなら2オクターブの楽器を使いこなすという事だ。
そういう意味で、このRuRuという歌手は、すっごいもんだ。中華人民共和国のほうの中国出身なので、どうやって日本にやってきたかわからないが、来てから6年間、結構冷や飯を食っていたらしい。
インターネットを検索しても彼女の事を書いているのは数ページしかない。それぐらい情報の無い人間である。ということは日本でもろくな活動をしていないし、当然ボイトレなんかもあまり受けていないだろう。で、冷や飯を食っていながらこの歌は、たぶんすばらしい喉を持った天才だと考えるわけだ。
とまぁ、いろんな事に思いを巡らすのであるが、一度歌を聴くとどうでも良くなってしまう。
歌が上手いと言われる人が多いが、その辺の有象無象、全部まとめて消し飛んでしまえるような歌唱力なのだ。
今はユニットとしてのオーディションに参加しているけど、おそらく単品で売っても相当な芸術作品が作れると思う。
ただしアイドルとしては絶対売れないだろう。ことさらセクシーでもないし、媚びを売ろうとすると顔が引きつるから(おそらく冷や飯時代の負の遺産なんだろう・・)。結構難しい日本語を知っていて、否定の否定とか使えるので、へんな外国人としても売れない。でも歌がすごいのでそんなこと関係ない。逆に本格的ヴォーカリストを、今の市場が受け入れることができるかが心配である。
というわけで、日本に本格的な歌手登場するかもしれないと思うと、ゾクゾクしてしまう。
ここのところ、ずっとmisiaを聞いていたのだが、聞けば聞くほどあらが見えてきてザンネンだったので、衝撃の新人の登場で、期待大である。
この人ならば、100年残る歌を聴かせてくれるかもしれない。
この人ならば、彼女がいなくなった後でも愛されつづける歌を歌ってくれるだろう。
というわけで、メーカー系の人、注目である。
この人を断崖絶壁に立たせて、歌一発歌わすだけで、強烈なCMをつくれますぜ。 |